株式投資の勉強をしていると、ETFという言葉を聞いたことがあると思います。
このETFとは花王やソフトバンクといった個別銘柄の株式購入とはいったい何が違うのでしょうか?
ETFについて、イチからわかりやすく説明します。
ETFとは、株式市場に上場しており、特定の指数の動きと連動させるように運用される投資信託
ここでは、まずETFについての定義とどのような特徴を持っているのかについて説明します。次にETFの歴史について紹介します。最後にたくさんあるETFの種類について整理します。
ETFとは何か
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」になります。
ETFは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウといった特定の指数に連動するように株式保有先を切り替えて運用されている投資信託の一種です。ここでは投資信託のことを、複数の株式や債券を一つにまとめて販売しているものと理解しておいてください。
株式市場に上場しているため、個別銘柄と同様に全国の証券口座で取引が可能です。
個人による個別銘柄選定での運用成果を超える成果が、高い安定性・透明性をもって得られることから、金融商品の中でETFが「20世紀最大の発明の1つ」と呼ばれています。
これまでのETFの流れ
先にETFは特定の指数に連動すると言いましたが、この考えは1970年代半ばに生まれたとされています。株式市場に上場していない、インデックスファンドとして登場しました。
一般的に世界初のETFと認知されているのが、1990年にカナダのトロント証券取引所(TSE)で上場された「TIPS35(Toronto 35 Index Participation Units 35)」です。これはTSE-35(のちにTSE-100に変更)という株価指数の運用成果に連動するように株式を保有していました。
なお、当時はETFという呼称ではなくIndex Participation Unitsの略称IPUと呼ばれていました。
そこから5年後の1995年に、日本で初めてのETF、日経300型上場投資信託が登場しました。当時は、1980年代後半に崩壊した日本のバブルにて、株式市場全体が低迷していた時期でした。取り入れられた理由は市場活性化策のためです。今日では、多大な拡大調子となりました。
多種多様で豊富なETF
ETFには、日本株の代表的な指数である、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価に連動するものがあります。他にも色々な指数があり、この指数に連動するETFがたくさんあります。
例えば東京証券取引所では、資産別、規模別、業種別に指数が多数あり、一部はETFにも採用されています。
歴史を見た通り日本以外での海外の株価指数に基づくETFもあります。
例えば米国の代表的な株式指数であるS&P500指数に連動するETFや、中国の株価指数であるCSI300指数に連動するETFなどです。
株式指数以外にも、金などの商品(コモディティ)の指数に連動するものもあります。
ETFのまとめ
本稿では、ETFの定義・歴史・種類について整理しました。
ETFは日本語では「上場投資信託」になり、金融商品の中で「20世紀最大の発明の1つ」と呼ばれています。
ETFは、特定の指数の動きに連動する運用成果を目指した投資信託の一種です。この方法については1970年代から出現し、ETFとしては1990年が世界初とされています。
指数には、日本株の代表的な東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価に加え、資産別、規模別、業種別にもあり、多種多様なETFが存在します。
さらに海外の株価指数や、コモディティにも対応しており、今後の拡大にも期待できます。
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