2021近年における米国株式の成長

米国の経済状況というのは、過去から現代においてどのようになっているのでしょうか。

ここ40年間において、米国の経済成長は一時的なマイナス時期があるにはせよ、基本的には続伸しています。

米国での代表的な株価指数である、ダウ平均株価とナスダック総合指数を、加えて総人口国内(米国)企業の時価総額1人あたりのGDPのそれぞれにおける推移を見ていきます。各指標の値については、前回と同様にGoogle FinanceとDataCommonsから取得しています。

ダウ平均株価とナスダック総合指数を最初に見ていきましょう。1981年を基準日とした、各指標における増減割合の推移を下図に示しています。

ダウ平均株価とナスダック総合指数の増減割合。

青色がダウ平均株価で、黄色がナスダック総合指数です。両指標において、基準日と比べマイナスになっている期間がなく、堅調な増加で成長しています。特に2015年以降からは急伸な傾向が見られます。この結果、+3,000%以上、ナスダック総合指数においては+6,000%以上の成長となっています。40年前との比較では基準の値が小さいため適していない、との考えもあります。そのため、2010年1月14日・2010年1月8日・2020年1月3日でのダウ平均株価とナスダック総合指数を見てみますと、それぞれ11,722.98・10,618.20・28,634.88と、4,064.27・2,317.17・9,020.77になります。ここから、2000年から2010年にかけては経済の停滞景況が、反対に2010年から2020年にかけては急成長していることがそれぞれ確認できます。

米国での1900年からの、総人口の推移を示したものが下図になります。

米国の総人口推移。

比例関係があることが見て取れて、順調な人口増であることが確認できます。また近年においてもその勢いは衰えることなく増え続けています。米国での今後の総人口は少なくとも横ばい以上となるでしょう。

次に米国内企業の時価総額について、1980年からの推移について、下図で確認します。

米国内企業の時価総額推移。

何回かの急落を経てはいるものの、基本は増加傾向にあることが見れます。1994年までは比較的緩やかな増加でありましたが、それ以降では乱高下しています。特に2002年と2008年では1997年での実績にまで減少しました。加えて、2011・2015・2018年では一時的な下落が確認できます。しかし、時価総額全体としては続伸しているといえるでしょう。

最後に、1人あたりのGDPについて下図を元に確認します。

米国の1人あたりのGDP推移。

こちらも総人口と同様に比例関係があると言えます。1960年当初では3,000近くでしたが、近年では20倍の60,000を超えています。2009年にのみ下落していますが、翌年には回復しています。したがって、順調に生産性が向上しており、この傾向が今後も続くと予想できます。


全ての指標において増加傾向であることから、過去の米国における経済成長は好調であったと言えます。また、各指標にて下落の心配も見られないため、今後の成長が期待できます。引き続き米国市場について注視していきましょう。

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