固定費の削減方法についてこれまでたくさん紹介・実践してきた(詳細は住居費、携帯電話費、固定回線費を参照ください。)ので、ほかに節約するものはないだろうか。そんな場合、何気なく生活している中にも節約する対象があることを紹介します。
特に財布にお金があれば使ってしまう、いつの間にかお金が無くなっているなら、この原因と対策について把握していきましょう。
缶コーヒーを平日買い続けると年間3万円以上かかります。
缶コーヒーだけなのに、年間で3万円以上すると聞いて驚きましたでしょうか?
ここでは、どうしてこんなにお金がかかってしまうようになったのか、この金額を埋めようとするとどれほどの労力が必要なのか、節約するにはどうすればいいのかについて説明していきます。
社会人一人暮らしでは少額のものに抵抗なく購入している
抵抗なく購入してしまう代表的なものとして、出社前の缶コーヒーや、昼食後の眠気覚ましのコーヒーやカフェラテ、新商品のスイーツや小腹が空いたとき用のお菓子などです。
社会人になると学生時代でのアルバイトより収入が断然多くなったのが原因でしょう。加えて、一人暮らしの場合、いつでも外に出れるので夜フラッとコンビニに行くこともできてしまいます。
すべてのことを自分一人でやることになるので、気軽に何でも買える現代では買ってしまったのほうが楽なのは確かではあります。コーヒーを飲むのに、豆を挽いてお湯を沸かし、抽出するのを毎回やるのは手間でしかありません。
しかし、缶コーヒーは高々120円程度と少額ではありますけど、塵も積もれば山となってしまいます。
缶コーヒーの毎日の購入など少額の買い物をラテ・マネーと呼ぶ
少額の買い物のことをラテ・マネーと呼びます。名勝の理由はもともとはカフェでラテが対象であったためです。
支払いの時々においては少額であるため気づきませんが、このラテ・マネーは年間に換算すると大金になります。例えば先の缶コーヒーの例では1本を120円とし、平日の毎日1本買うとした場合、1年52週では31,200円(=120円 × 5日 × 52週)ものお金を使うことになるのです。
ここでは缶コーヒーだけでの計算しましたが、実際にコンビニに行ったときは目についたスナック菓子や軽食などを購入することもあるのではないでしょうか?そうなると1回が120円では済まずに、数百円から数千円になっているでしょう。
年間3万円は社会人にとって大きな痛手
3万円を缶コーヒーに使うとはどういうことなのでしょうか?確かに毎月20万円・毎年400万以上の給与をもらっていること考えれば年間で3万円は少ないのでしょう。
しかし、社会人の昇給額を知っていますか?日本労働組合総連合会の2020年調査によると、月の平均昇給額が5,506円とのことです。大企業とそうでないのすべてを合わせた平均ですので、中小企業の場合、もっと低くなります。
これを基にすると、この1年で昇給した分の半分の金額は、缶コーヒー代として払っているということになります。こう考えると嬉しいはずの昇給なのに、悲しい気持ちになりませんか?
そして、年間缶コーヒー代の3万円を、昇給額のひと月で賄えるようになるのは6年後になってしまいます。逆に考えると年間の缶コーヒー購入を止めることができると、6年分で増える月の昇給額を節約することができます。
悪習慣から逃れるためのトリガー回避方法
では、どのようにすればいいでしょうか?強い意志が必要なのでしょうか?そうではありません。
大切なのは、行動を起こすトリガーを知り、それを避けるようにすることです。人は「トリガー・行動・報酬」のサイクルを経て、得た感情が強化されることによって、より強固な習慣になります。
コンビニでの缶コーヒーを購入することを例にすると次の通りです。トリガーは、いつも立ち寄るコンビニが見えて入店することです。行動には、缶コーヒーを購入し飲食する流れになります。この結果、のどを潤うまたは目が覚めるという報酬を得ることになります。
このサイクルを経て、良い感情を抱くことで習慣になります。この習慣を止めるためには一番最初のトリガーに立ち会わないようにすればいいのです。
例えば通勤路を変えてコンビニが見えないようにするなどが効果的でしょう。
悪習慣を断ち切るのに、行動を止める強い意志は不要で、始まりとなるトリガーを回避することが大切なのです。
缶コーヒー購入を避けるべき理由とその方法のまとめ
学生生活でのアルバイトと比べ、社会人はその給与の差からラテ・マネーに気を使わなくなることがあります。しかし、たとえ一回の金額が少額である缶コーヒーであっても年間に換算すると大金になります。
この節約を実現するためには意志は必要ありません。それよりも缶コーヒーを購入してしまうトリガーを把握して、それを避けることが重要です。
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