日光浴による健康への影響

最近目覚めが悪いであったり、強いストレスを感じて不安になることはないですか?

体内時計の調整やストレス軽減のため、朝起きて日光浴をしましょう。

日光を浴びることで幸せホルモンと呼ばれる、セロトニン神経が活性化します。加えて、15分程度のウオーキングを行なっているとより一層活性化されます。効果的な時間帯は午前中になります。人の体はこの時間帯に多くのセロトニンを分泌するようにできているからです。

セロトニンはストレス軽減や精神面の不調を防ぐのに役に立ちます。安心感や平常心といった精神を安定、頭の回転を促し直観力の向上、脳を活性化させる脳内物質となります。自身の体内で自然に生成されるもので、特にストレスに対して強い効能があります。そのため、このセロトニンが不足すると、必要以上にストレスを感じてしまい、気分が落ち込みやすくなります。そして精神のバランスが崩れて、攻撃的な性格になったり、うつ病へと発症してしまいます。

一方で、人の体内時計は24時間10分*1を大多数として、その前後に広がっています。25時間周期で記憶・理解している方がいるかもしれませんが、これは古い方法での測定による研究結果となっています。24時間10分が最新の結果で、これは米国人での結果と差がないことが確認できています。また同研究によると、最長で24時間30分の周期の人もいるとのことです。
*1, https://www.ncnp.go.jp/press/press_release120814.html

しかし社会上では、一日が24時間で固定されているため、この誤差を修正するための働きが必要になります。先の研究にて、昼夜や時刻が全く分からない隔離実験室内で特殊な睡眠スケジュールで14日間にわたり生活してもらいました。その結果、遅れゆく体内時計を24時間の昼夜リズムに同期することが困難になっていることが明らかになりました。言い換えると慢性的な時差ボケに陥ってしまっています。単純に考えると、24時間30分の体内時計周期をもつ被験者が10日たったと思っている時刻は、実際には5時間(=30分 * 10日)分のずれがある(現実のほうが5時間進んでいる)ことになります。人の体内時計周期と社会上の一日24時間周期のずれを何とかして同期させなければなりません。

この手助けを自律的に行なってくれるのが光、特に日光です。光を浴びることで脳内の体内時計がリセットされて、活動状態へと移行します。加えて体内時計からの指令で、眠りを誘う物質であるメラトニンの分泌を止めます。一方で、目覚めてから14~16時間後に体内時計からの信号で、メラトニンを分泌させます。大量に分泌されることで心地よい眠りを促します。反対に夜間にスマートフォンなどの強い光を浴びてしまうことで、体内時計が誤認してしまいます。睡眠のON/OFFを司るメラトニン分泌のカギとなるのが、光です。

日光は、スマートフォンや蛍光灯といった人口の光よりも照度が何倍も強いことがわかっています。月明りの照度を基準とした場合、パソコン・スマートフォンではその500倍、蛍光灯照明の部屋も同じく500倍程度になります。夜のコンビニやパチンコ店内で1,000倍となっています。他方で日光では天気や時間帯にもよりますが、2,000~100,000倍以上になります。日光の照度がどれだけ強く、重要性についてわかってもらえるかと思います。


人の自然的・健康的な生活のために、朝起きて日光浴をしましょうストレス軽減を促してくれるセロトニンと、自律的に体内時計を調整してくれるメラトニンとの分泌を促進させましょう。心身ともに健全で健康な状態を維持できるように、可能な限り毎日続けていきましょう。

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