第二の脳と呼ばれる腸の環境が身体と心にもたらす重要性とは!?

お腹の調子が悪くて気分が乗らない、といったことがありませんか?お腹と心身、一見関連がないように思えますがどういうことなのでしょうか?

実はお腹、腸内環境が、肥満やうつ病に対して強い影響を与えています。

腸内は善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類の細菌で構成されています。善玉菌は腸内運動の活発化を誘発させ、体の免疫機能を高める働きを担っています。悪玉菌では反対に腸内の腐敗や、有毒物質の産生により肥満や大腸がんなどの疾患の原因になります。日和見菌は優勢な勢力のほうに加担します。菌の数は年齢や食生活によって増減します。善玉菌・悪玉菌・日和見菌=2・1・7の割合がバランスが良いです。

各種細菌の特徴から、日和見菌が善悪のどちらに加勢するのかによって、体の調子を決めることになります。善玉菌で繁殖している腸内環境では、日和見菌も加わってより健康を促進してくれます。反対に悪玉菌が優勢な場合、ますます有毒物質が産生され不健康になってしまいます。

日和見菌の中でも多くを占めるのが、バクテロイデス門とフィルミクテス門です。前者のバクテロイデス門は特に善玉菌を好む菌といわれており、脂肪の吸収を抑える短鎖脂肪酸を排出してくれます。短鎖脂肪酸が全身で脂肪細胞に働きかけることで脂肪の吸収を抑えられ、肥満防止に役立ちます

他方、後者のフィルミクテス門は太らせる菌と呼ばれており、食事から吸収するエネルギーの量が多くなることがわかっています。脂肪の多いお肉やスナック菓子等で高カロリー食を摂取すると細菌が増加し、反対にバクテロイデス門のほうが減少します。相対的にフィルミクテス門の細菌が優勢になると、肥満や糖尿病になりやすいです。

これらの働きに加えて腸は、幸福感をもたらしてくれる神経伝達物質の一つである、セロトニンの90%を保有しています。脳内にはたったの2%しか存在していないことから、腸内でのセロトニンの多さがわかると思います。セロトニンが不足するとうつ病や不眠症を引き起こします。腸のセロトニンは、一度セロトニンの前駆体になって脳に届いてから、元のセロトニンへと合成・復元させ、伝達させます。合成時にも重要な働きをしてくれるのが、腸内の細菌です。

このように、人の健康や精神に対して、腸内の細菌環境というのは重要です。脳からの指令伝達がなくても自発・自律的に身体の調子を整える働きを持つ腸は第二の脳とも呼ばれています。腸内細菌の数と善悪の優勢状況が、身体の調子に関係します。


肥満防止やうつ病対策による心身の健康向上のためには、腸内の環境を整えることが重要です。腸内環境を決定づける細菌である、日和見菌が肥満や糖尿病などに関係しています。

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