あなたは何のためにお金を貯めていますか?回答の多くは今後の生活のため、というのが大半だと思います。確かにこれは生きていく上では必須の考えなのでしょう。では、生きていくために今後もお金は貯め続けるのでしょうか?
貯め続けたお金の行方
寿命により人生を謳歌した際に、当人に残ったお金はその分を稼ぐのに費やした時間をすべて無駄にしています。したがって、働いてお金を貯めることだけではなく、使うことについても適切に考えるようにしましょう。
亡くなってから自分のためにお金を使うことはできるのでしょうか?例えば、遺骨になってから子供が日本・世界一周の旅行に連れて行ってくれるとか、美談としては素晴らしいモノでしょう。しかし遺骨になった当人にとって心惹かれるでしょうか?友人に、死んだ後に子供と旅行するためにお金を貯めている、と言われたら心配になります。旅行を始め、おいしいものを食べる、ゲームするなどは生きているからこそできることです。死んでしまってはこれらのためにお金を使うことはできないのです。
老後が不安だから余ったお金を貯金しているというのも、亡くなってしまってはまったくもって意味がありません。むしろ、このお金を得るために働いた分だけ、時間を無駄にしています。何も宵越しの銭を持たないを目指せとは言いません。お金を貯める段階・年齢というのはあります。と同時に、お金を使う段階・年齢というのもあってしかるべきであります。ゲームと違ってお金を貯めたら高得点になるわけではない人生では、使う方向にも意識を向けましょう。
この考え方がない場合、多くは仕事をするだけの一生になります。それは果たして幸せなのでしょうか?Die With Zeroでは下記のような記述があります。オーストラリア人のブロニー・ウェアは、…余命数週間の患者たちに人生で後悔していることについて聞いていたそうだ。…最大の後悔は、「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」であった。…2番目に多かったのは、「働きすぎなかったらよかった」だ。(太字は著者編集)
死そのものとそれが間近に迫るという体験がないので実感がわかないですが、一方で人は必ず死を迎えます。この際に悔いを残さない、そんな人生を歩みましょう。
老後の漠然とした不安に苛まれて、仕事で余ったお金をせっせと貯金するだけではなく、死ぬまでに幸せな人生を歩めるようにお金を使うことも意識を向けていきましょう。
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