先の記事で説明した経済的自立(経済的自立確保とは?)、この状態に達成するためにはどのような手順を踏めばよいのでしょうか?
大まかな手順としては目標額と現資産を計算・把握し、目標達成に向かって投資します。
まず経済的自立確保に関して、大前提である指標の4%ルールについて説明します。もともとは、資産の4%を年間の生活費とした場合、30年後でも当初の資産が維持できている可能性が95%である、という研究結果からきています。転じて、年間生活費の4%で割った値(簡潔には25倍)を持てば、資産が生み出すお金で生活ができるということです。たとえば、年間生活費が250万ならその25倍の6,250万の資産が必要になります。初年に引き出した残りの6,000万から4%の利息で240万になります。これらを繰り返していくとお金を減らすことなく生活できます。この際、注意しなければならない点は、4%がインフレ調整済みであるということです。したがって、インフレ成長が2%ある場合、利息は6%必要になります。
経済的自立確保は下記の6ステップから構成されます。
- 目標額を計算する
- 現状の資産を整理・把握する
- 無駄な支出を削減し、投資に回す
- 収入を増やし、投資に回す
- 投資で得たお金をさらに投資に回す
- 定期的に1~5の振り返り、再度実施する
次にそれぞれについて説明します。
1. 目標額を計算する
経済的自立状態時での年間の生活費を25倍します。毎年の海外旅行や数回の国内旅行、趣味にかかる費用についても生活費としましょう。現在の生活の延長上にしたいのであれば、直近の支出でいいでしょう。ただし、使途不明金があってはいけません。
2. 現状の資産を整理・把握する
次は今いくら持っているのかを調べましょう。現金・預貯金を始め、株式や外貨資金、不動産、貴金属などが資産になります。
3. 無駄な支出を削減し、投資に回す
資産を増やすための種銭となる第一歩は不要な買い物を制限することです。たとえばなんとなく立ち寄ったコンビニでのスイーツ購入、あるいは20GBも使っていないスマートフォンの通信代などです。お金を使う前に、これは本当に必要なものなのかどうかを精査しましょう。
4. 収入を増やし、投資に回す
支出で削減できることがなくなれば、収入を増やしましょう。増えた分はそのまま投資の種銭になります。手段としては短期バイトをするや、副業を始めるなど様々です。この時点で趣味の作業でお金を得られるようにできると仕事を辞めた後もスムーズに移行できるでしょう。
5. 投資で得たお金をさらに投資に回す
株式や不動産といった投資からの利息を種銭として、資産拡大を速めましょう。決して利息分をご褒美として使ってはなりません。その分だけ達成が遅れてしまいます。
6. 定期的に1~5の振り返り、再度実施する
1か月~半年の間で何度も見直して、無駄がないか、収入を増やす方法が何かないか、もっと安全で効率のいい投資先がないかについて考えていきましょう。これらのステップを行なうのが日常になれば、苦なく経済的自立を達成できるでしょう。
お金の不安を感じることなく、豊かな人生を享受するために、上記の6ステップについて実施していきましょう。大切なのはお金がお金を生む状況を作り出すこと。そのために支出の削減、収入の増加を目指しましょう。
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